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臨床例

 

子供の夜泣き  丸亀店  高松店

 

臨床例 女の子 1歳  夜泣き

 

 夜中になると、1時間おきぐらいに泣き出す。キーキーという甲高い声で泣くので両親はぐっすり休むことが出来ない。赤ちゃんよりも両親の方がノイローゼなりそうだという。

 

問診

 

 夜寝てから1時間おきぐらいに起きて激しく泣き出す。やっと寝かしつけてもまた1時間ぐらいで泣きだす。食欲は正常、眠りが浅い感じ、昼間もよく怒りだして、キーキーと甲高い声で怒る。

 

診察

 

 赤ちゃんの場合は診察に一番難儀します。泣きわめくし、脈を診ようにも手を激しく動かし、脈を診ようとする手を払い除けようとします。その為、親御さんに効いた問診の内容と、かすかに分かる脈診、長年の経験、が治療点を決める中心となります。

 

 まず、激しく泣きわめき、抵抗する赤ちゃんに少しでも近づくことが大切です。
その為には玩具、時にはチョコレート1粒を持たせて機嫌を取ります。又、脈を診るときに押さえつけるような動作は厳禁です。赤ちゃんの動くままに、こちらも手を動かせて、同調する動きの中で脈を素早く感じ取るのです。

 

 問診の中で、激しく泣きわめくは肝実と見て太衝の接触鍼を考えます。太衝の肝実の脈が感じ取れたら、まず肝実は確定です。次に、眠りが浅い感じ、の問診から、手示指内端の接触鍼を考え、手示指内端に実の反応があるかないか、脈診をします。少しでも脈があると感じたら、そこが治療点となります。

 

 赤ちゃんの体調の見た目から、本治法は肺肝相克、腰の3-1Kの灸、背の3-1Kの灸、血海、陰谷、と辺りをつけ、そのツボに提鍼を当て、脈を感じ取ります。かすかに感じ取れたらそれでOKとします。

 

 一見荒っぽい診察のようですが、今までの経験から、確実な点のみを選択して治療点として選んでいますので、まず間違いはないのです。それよりもいかに素早く診て、赤ちゃんの負担を軽く、しかも効果だけはばっちりと上げる工夫をすることが大切です。

 

治療

 

 赤ちゃんの場合は知熱灸も接触鍼も、軽く素早くします。知熱灸は1,2,3、と数えて次に移ります。接触鍼も21回くらい、軽くさすり、提鍼を当てて反応が取れていればOKです。

 

 この赤ちゃんの治療ポイントは夜泣きですから、肝実を押さえるための太衝の接触鍼。ぐっすり寝られるための治療点、手の示指内端に接触鍼。この2つが治療ポイントとなります。その他は上記2点を補佐するものです。

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