臨床例一覧｜丸亀市・高松市の鍼灸院は普門堂鍼灸院

落ち込みとソワソワ感　　丸亀店　高松店

臨床例　女性　４１歳　落ち込みとソワソワ感

　周りの人との人間関係で、ストレスが続いていたが、最近になってなんだか気分の落ち込みが激しくなってきた。落ち込みがあると同時に、ソワソワ感が出て気持ちが落ち着かない。

診察

　落ち込みとソワソワ感という症状だが、どの穴を使ったらよいか全く見当がつかない。このような時は、まずこの症状が虚なのか実なのかを判断する。落ち込みだから虚の症状だと、まず判定する。

　次に、症状というのはすべて脳で感知しているので、手足に必ず反応が出ている。この場合手掌、手背、足底、足背、の４か所で一番虚になっている所を探す。

　その４か所を比較脈診すると、手背が一番虚となっていた。さらに手背の中で一番虚している処を探すと、手小指の外端すなわち手背１－１Lに虚の反応があった。ウエーブで前腕、上腕、頭を比較しても手背１－１Lが一番虚である。

　手背というのは頭と関連しており、手背のⅠ－１Lは、頭の後頭部隆起のところが１－１Lの番地であることから、手背１－１Lに知熱灸をすると、後頭部隆起内部の弱りを修正することが出来る。

治療

　治療点は手背Ⅰ－１Lの虚であるから、そこに知熱灸を虚の反応が無くなるまで据えた。５壮ずつ据えたところで反応が消えた。

　治療後、落ち込みとソワソワ感がどうなったか聞いてみると、今現在は全く落ち込みとソワソワ感は無くなったと言って喜んだ。

　何処の穴を使ってよいものやら全く分からない時でも、１つ１つ絞り込んでいくと治療点にたどり着けるものなのです。