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臨床例

昼夜逆転で眠れない 2017.07.03

 

 

昼夜逆転で眠れない

 

 臨床例 女性 41歳 昼夜逆転で眠れない

 

 昼間が眠くて眠くてたまらない。その反対に夜中になると目がぱっちり冴えて全く寝られない。そんな状態がもう2か月近くも続いている。パートの仕事に行っているのだが、返ってくるともう倒れるように眠る。

 

 その反動かどうかは分からないが、夜になると全く寝られない。夜寝られないという事はしんどいもので、もう身体がくたくたになっている。

 

診察

 

 時々このような症状を訴えて、来る人がある。夜が全く寝られないという事は、頭の中が虚しているのが原因です。夜になると交感神経が納まって、副交感神経が優位になります。

 

 すると、血液の大半は肝臓の中に納まって、全身を流れる血流は少なくなります。その少ない血流では、脳の中で虚となっている部分が満足できないのです。脳は全身の司令塔ですから、血流をもっと脳に送れという指令を出します。

 

 血流を沢山流すのは交感神経の役目ですから、交感神経が再び起きだして活躍します。こうなると昼間と同じ状態ですから、目がぱっちり冴えて眠れなくなります。

 

 問題は弱っている脳の部分を探し出して補うことで解決します。

 

治療

 

 手足の指には脳の反応が必ず出ていますから、手足で虚の経絡を探してみると、手背の中指1-3Lに虚の反応がはっきりと出ていた。手背からウエーブで頭に飛び、治療点は頭1-3Lに知熱灸をして虚の反応が完全に取れるまで据えた。

 

 また、寝つきを良くさせる為、手掌示指内端の実に対して接触鍼をした。
この治療によってだいぶん眠れるようになった。その後、3~4回の治療にて完治している。

 

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