臨床例一覧｜丸亀市・高松市の鍼灸院は普門堂鍼灸院

瞼の裏が熱い　丸亀店　高松店

臨床例　女性　５２歳　瞼の裏が熱い

　臨床経験３５年になるが、瞼の裏が熱いという症状は初めての経験だ。２か月前から目が開けにくく、瞼の裏が熱くなってきたと言う。顔面で目の周りは神経が過敏になっているせいか、いつも気になって仕方がないという。

診察

　右手の脈を診ると、右の寸口、関上、の浮脈が異常に浮いている。これは右寸口の浮脈は大腸経で、右関上の浮脈は胃経であるから、大腸経、胃経の実を寫す事により、このまぶたの裏が熱いという症状は治まると考えた。

　大腸経は手背の拇指であるから、拇指の中でも何処に実があるかを提鍼で検査した。手拇指外端に実の反応があった。前腕、上腕、と比べても手背の実が強いので、治療点は手拇指外端と決め印を付けた。

　胃経は足背の示指であるから、足背、示指の中でも何処の実が強いかを提鍼で検査した。足背の４－１Ｋに強い反応が出ていた。下腿、大腿と比べても足背の方が実となっている。そこで治療点は足背４－１Ｋと決め印を付けた。

治療

　左右の手拇指外端、左右の足背４－１Ｋの実に対して、接触鍼をした。３５回ぐらいさすった所で実の反応が取れた。右手の寸口、関上の脈を診ると、あれほど浮いていた寸口、関上の脈が細く締まって落ち着いていた。

　どうですか？　瞼の裏側の熱い感じは？　今は熱さを感じなくなりました。今は熱さを感じないけど、後でまた、熱くなるのでしょうか？　大元のアレルギー反応を取り除きましたから、熱さはだいぶ治まると思います。

　２，３日してからまだ少し熱さが残っているようでしたら、もう１回、治療に来てください。おそらくあと一回の治療で完全に瞼の裏の熱さは治癒すると思います。と言って治療を終わった。