臨床例一覧｜丸亀市・高松市の鍼灸院は普門堂鍼灸院

首を後ろに反らすと痛い　

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　臨床例　男性　５４歳　首を後ろに曲げると痛い

　１か月前から、首のコリが酷いなあと思っていたのだが、最近になって我慢できないぐらい首のコリが酷くなってきた。首の付け根あたりが酷くコリ、特に後ろにそらすと、痛みが増す。コリが酷い時には頭痛までしてくる。

診察

　首の後ろ太椎辺りに提鍼を当て虚実の検査をしてみる。太椎辺りは実の反応が強く出ていた。首は後頸部の正中線に沿って実と虚の反応が出ている。この実の反応を取ってやると、スイスイと良くなると思われる。

　手背、手掌、足背、足底、の４か所で比較脈診をしてみると、足背に一番実の反応が強い。足背の中では足示指（胃経）の経脈に実の反応があった。

胃経の何処に実があるかを検査してみると、足背４－１Ｋに実がある。

　そこからウエーブで治療点に飛ぶ。足背、下腿、大腿、背中、がウエーブのルートですから、その４か所で比較脈診して一番実のところを探します。背中に実の反応が有りました。背４－１Ｋが治療点となります。

　次に首筋のコリに対して反応を診ると、実と虚の反応が有りました。足背で胃経の次に実のところを探すと、薬指に反応が有りました。薬指の何処に実があるかを比較脈診で探すと、足背１－２Ｌでありました。

　足背からウエーブで治療点まで飛びます。足背、下腿、大腿、腰、がウエーブ、絡脈のルートですから、その４か所を比較脈診すると、下腿陽に実の反応が有りました。治療点は下腿陽１－２Ｌが治療点となります。

治療

　背４－１Ｋ、下腿陽１－２Ｌ、に印を付け、提鍼で実の反応がある事を確認しました。背４－１Ｋは実の反応ですから印を付けた部分に、鍼先を滑らし３５回ぐらい擦りました。その後、提鍼で実の反応を確認したところ、もう実の反応が無くなっていたので背４－１Ｋの治療は終わりました。

　次に下腿陽１－２Ｌは、実と虚の反応でしたから、印を付けた下腿陽１－２Ｌに対して、３５回ほど鍼先でさすり、実の反応が取れたのを確認してから、知熱灸を虚の反応が無くなるまで据えた。

　この治療後、肩と首に有った実と虚の反応も取れていたので、どうですか?首を後ろに反らしてください。盛んに首を反らしたり回したりしていたが、何処も痛く無い。今はすっかり痛みが無くなっています、といって嬉しそうな顔をした。

　この患者さん、その後もう１回治療に来て、それで完治している。