頭痛
臨床例
女性 40歳代、 主訴 右の肩こり、左首のこり、腰痛、右の頭が痛い、目の疲れ、
上記の症状で来院した患者さん、治療を終わって、頭痛以外の症状は全部なくなった。ところが右の頭の痛みだけ取れない、これも何とかしてくれないかという。
困った、すぐに治療点となる取穴が思い浮かばない。こんな時には、初めから治療点を探し出さなければならない。めんどうくさいし、次の患者さんが詰まっていて、あまり時間を割くことが出来ない。
でも、やるしかない。右の頭に提鍼を当て、虚か、実かを診る。実であった。右手背から実の経絡を探す。右手小腸経に実の反応があった。
よし、これだ。右手小腸経の経脈で、右小腸経1-1K「手背小指外端」に実の反応があり、他の部位と比較しても、ここが一番実となっていた。
手背と頭は関連するので比較してみると手背の方に実がある。間違いないことを確認した。
さて右の頭の頭通であるから、治療点は左小腸経1-1Kの可能性もある。そこで右と左を比較してみると、左小腸経1-1Kの方が実であった。
治療点としては左小腸経1-1Kとなった。治療点に接触鍼をして実の反応がなくなったのを確認した。頭の痛みはどうですかと尋ねてみると完全になくなっていた。
頭の痛みを訴えられて、治療点を割出し、治療終了まで5分以内の出来事であった。臨床中にはこのようなアクシデントは毎回のように起きる。
いざ、という時、すぐに対応できる治療点割出法を自分の中で確立しておくことが大切になる。
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[施術時間]
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