鼻づまり
臨床例 鼻づまり 女性、62歳
よく鼻は詰まるのだが、3日前に落ち葉かきをしたところ、息が出来ないほど酷い鼻づまりが起きた。アレルギー体質がある為か、鼻づまりも酷い。夜も鼻が詰まっているので寝苦しい。
診察
鼻を中心に提鍼で虚実の検査をした。鼻先の1-2Lに虚の反応が出ている。頭と比較すると頭(1-2L)の方に虚の反応が強い。あー、これは頭に知熱灸を据えると治る鼻づまりだ、と診断した。
治療
頭1-2Lに印を付け、知熱灸で虚の反応が無くなるまで補った。治療後、鼻づまりはどうなったか聞いたところ、だいぶ良くなったがまだ鼻づまりはあると言う。
おかしいなー、と思いながらもう一度、顔面に提鍼を当てて調べてみた。顔面の1-1Lに虚の反応が出ている。頭と顔面を比較すると頭の方が虚であった。そこで手背、足背と頭を比較してみると、手背の1-1Lが虚であった。
手背と頭は密接な関係にあるので、手背1-1Lに知熱灸をして、頭の1-1Lを狙って治療をすると、その効果が顔面に出て顔面1-1Lに有った虚の反応が無くなるのである。
早速、手背1-1Lに知熱灸をしたところ、その場で鼻づまり無くなり鼻がスッキリとした。
考察
顔面1-2L、顔面1-1Lと顔面の縦の線が2重に虚している事が、酷い鼻づまりとなっていたものと思われる。顔面1-2Lは頭の1-2Lで治し、顔面1-1Lは手背の1-1Lで治療したことで効果が現れた。
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