臨床例 女性 52歳 右膝内側の痛み
症状 3か月前から階段を降りる時、右膝内側が痛むようになってきた。それがだんだん酷くなり、今では膝内側を押さえても痛く、屈伸などは痛くて出来ないようになってきた。もちろんしゃがむことも出来ない。
診察
右膝内側を提鍼で検査してみると、虚の反応が膝内側からLの線に沿って、膝内側全体が虚になっていた。陰経であるから、右足底のどの指に虚の反応があるか提鍼で比較脈診をして調べてみると、右肝経陰の1-5Lが虚であった。
そこから右大腿陰1-5L(右膝内側)に飛び、さらに左腹1-5Lに飛び、治療点は左腹1-5Lになった。
治療
左腹1-5Lに印を付け、虚の反応であるから知熱灸で虚の反応が無くなるまで、知熱灸(10壮づつ)を据えた。これによって虚の反応が無くなったのを確認した。
治療後、膝の屈伸、患部を押さえての痛み、歩行動作などを確認してもらったところ全く痛みが無くなったといって不思議がられた。
考察
腹の1-5Lは肝臓の表面部位に当たり,肝臓の異変がよくここに現れる事がある。ここが弱ると、足の肝経に反応が現れ、特に膝内側に痛みとなって反応が出て来ることが良くある。
大元の肝臓に対して、その表面の穴を補う事によって、肝臓の弱りが改善され、膝内側に流れている肝経の弱りが無くなり痛みが解消されるのです。
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[施術時間]
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