臨床例 男性 71歳 トイレが近い
症状
近頃、トイレが近くて困る。尿意がもよおすと我慢できない、それを我慢していると少し漏らしてしまう。夜中にも何回もトイレに起きる。
診察
本治法 肝脾相克 変証 肝陽が一番の虚、脾経1が2番、腎経1が3番、心経2が4番の虚となっていた。前立腺肥大もあると思われるので、本治法を肝木穴を使って補う事にした。
標治法 何時も尿意がもよおすという事から考えると、前立腺肥大の他に膀胱炎があるのではないかと考えた。
膀胱炎の特効穴は曲骨の施灸であるから、足1-1Kの反応を調べてみると足指先Lのラインに虚の反応が出ていた。そこからウエーブで腹に飛び腹1-1L(曲骨穴を中心とする左右)を治療点とした。
膀胱炎は腹の冷えが原因で、ウイルスが入り込み炎症を起こすため、尿道が常時刺激され何時も尿意をもよおす感覚になる。尿道が虚であるからウイルスの侵入を許している。
そこで曲骨穴に施灸をすることで、曲骨穴を強くすると尿道が強くなり、ウイルスを撃退することが出来る。
治療
腹1-1Lに印を付け、虚の反応であるから、虚の反応が無くなるまで知熱灸を据えた。曲骨穴に虚の反応が無くなったのを確認して、どうですかトイレに行きたい感覚はあるか聞いてみた。今はスッキリしているとのこと。この標治法の治療と共に、本治法の施灸もした。
2回目 3日後に来院した時には、頻繁に尿意をもよおす感覚は無くなっていた。1回目と同じ治療をして終了とした。
※臨時休診日はお知らせをご覧ください。
[施術時間]
丸亀本院: AM8:30~12:00/PM2:00~7:00
高松院: AM9:00~12:00/PM2:00~7:00