臨床例 79歳 女性 左前歯が浮いて痛い
症状
左の前歯が浮いて、噛みしめると痛い。食べ物を食べる時にも、当たると痛いので普通に噛めない。何も食べていない時でも左前歯が浮いて痛みを感じる。
診察
本治法 腎心相克 変証 腎経1が一番の虚、心包経が2番目、肺経2が3番目、肝経陽が4番目の虚であった。
標治法 歯は腎の司りであり、本治法は腎心相克であるから、腎経が一番の虚である。腎経の虚がある為に歯が浮いていると思われる。
そこで腎経1を調べてみると、右足底小指内端(腎経1)に虚の反応があり、横に指先Lのラインに虚の反応が出ていた。右足底1-1Lが治療点という事になる。
右足底1-1Lは、顔面の左1-1Lと繋がっており、右足底から左顔面に効力が作用するようになっている。
治療 本治法を腎心相克で印を付け、知熱灸で補った。
次に、右足底1-1Lに印を付け知熱灸で補った。虚の反応が無くなったので、どうですか? 左前歯の浮いた感じは? 今は、浮いた感じが収まって、歯がしっかりと収まっている感じがしますが、まだ少し違和感が残っています、と言った。
本治法と標治法がピタリと一致した治療をすると治療後、すぐに浮いていた歯が元のようにしっかりと収まる。この人の場合、その後2回目の治療で、浮いていた前歯の痛みは解消した。
※臨時休診日はお知らせをご覧ください。
[施術時間]
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