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臨床例

背中から腰のダルサ 2020.11.12

臨床例 女性 48歳 背中から腰のダルサ

 

症状

 背中から腰にかけてのコリとダルサが有り、背骨の両側が背中から腰にかけて引きつるような筋肉のコリのかたまりが続いている感じがする。仕事が忙しく休む時間もないので、ますます背中のコリがきつくなってくるようだ。

 

診察

 患部を診察すると背中から腰にかけて、背骨の両側に盛り上がったような筋肉のかたまりが帯のように続いており、押してみると気持ちが良いと言う。提鍼で虚実を確認すると虚の反応が肩から腰にかけて続いていた。

 

 食品を扱う仕事で、朝から晩まで忙しく立ち働いている為に、背中から腰にかけての筋肉が疲労して虚の反応を現しているものと思われる。

 

本治法 肝脾相克 変証 肝経陽が一番の虚、脾経1が2番目、腎経1が3番目、心経2が3番目の虚であった。

 

標治法 脾経1の子午関係にある三焦1(手背の薬指)を提鍼で探すと、手背2-2Lに虚の反応が出ていた。そこからウエーブで背中に飛び背2-2Lを治療点とした。

 

    背中から腰にかけてのダルサ、痛み、引きつり、コリ、立ち座りに腰が痛い、などが有り、虚の反応がある場合は、手背のLのラインに虚の反応があり、そこから背に飛んで背2-2L、背の3₋3L、など背中に治療点を求めることが多い。

 

治療

             本治法の治療をした後、背2-2Lに治療点を取り、虚の反応であるから知熱灸で虚の反応が無くなるまで補った。虚の反応が無くなったので起き上がり、背中から腰までのコリ、ダルサなどを確認して貰った。

    背中の2-2Lの知熱灸だけで背中から腰までのダルサやコリは解消した。仕事上の過労からくるコリなので、同じ仕事を続ける限り週に1回位の割合で同様の症状が出て来る。

 

photo: ダミー

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