臨床例 女性 67歳 風邪引きと眩暈
症状
昨夜から突然、眩暈がしてきた。寝ていても目が回るし、起き上がるとよけい目が回る。吐き気もあり、腹から胸に向かってムカムカする。足が冷えるし、食欲も無くなって来た。自分の身体がどのようになったのか心配だ。
診察 突然このように眩暈、足の冷え、食欲不振、吐き気、胸もムカムカなどの症状が起きるのは、風邪が強く入り込んだ時によく起きる。
本治法 肺肝相克 正証 肺経1が一番の虚、肝経陰が2番目の虚、脾経2が3番目の虚、腎経2が4番目の虚であった。
本治法は、経金穴を使い正証で女性であるから右から肺経1、脾経2を知熱灸で補い、左から肝経陰、腎経2を知熱灸で補った。
標治法
* 風邪引きの定番穴として背1-1K、胸1-5Lに知熱灸をして、肺を背中と胸から効率的に補う。
* 食欲不振、胸のムカムカに対しては、背5-1Kに接触鍼をして実を取り除いた後、知熱灸をして補う。胸のムカムカにはとても良く効く。眩暈にもある程度の効果を発揮する。
* 眩暈の定番穴としては、一番重要なのが太衝穴の接触鍼だ。ここの実反応を取り除くことによって眩暈は効果的に消滅する。
* 足の冷えは風邪引きによる逆気が関係しており、本治法をする事によって逆気が収まると足の冷えも解消する。
このように風邪が強く入り込んだ時には、毎日、治療した方が良い。ウイルスとの戦いであるから、日にちを置かずに毎日ウイルスを叩くことだ。
この患者さんは、4日続けて治療して完治している。
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[施術時間]
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