臨床例 男性 41歳 喉の異常が気になる
症状
喉に違和感があり、喉の症状が常に気になる。首、肩のダルサが喉の違和感と共にある。後頸部の詰まり感もある。それらが全部一体となって襲い掛かってくる感じがする。それがある為、不安感も出て来る。
診察
前頚部、後頸部、肩など喉を中心としてその周りに違和感がある。という事は喉の甲状腺の異常か? 単なる肩首のコリか? 頚椎の異常か? それとも、喉の奥にある延髄の弱りか? という事で探してみることにした。
まず、喉に鍉鍼を当て、検査すると喉の甲状腺近辺には異常がないので、甲状腺は無いと判断した。次に首、肩のコリを検査してみるとこれも反応が無い。そうすると頸椎の異常か? 虚の反応があるとみて4粒の提鍼で後頸部を後頭部から太椎までを調べてみた。
すると、後頸部の瘂門穴近辺だけ虚の反応が出ている。その他は正常であった。瘂門穴は延髄の弱りを治す特効穴である。ひょっとすると延髄の弱りが、喉を中心としたその近辺の違和感全部の感覚を出していると考えた。
延髄は脳神経の重要な作用を司っている部分であり、喉近辺全体の違和感という事から考えると、延髄の弱りが妥当ではないかと思った。それで治療点は瘂門穴にした。
治療
本治法は肺肝相克で経金欠を使った、風邪の症状が有ったので背1-1Kと胸1-5Lを使い。本治法と共に背と胸で風邪引きの治療をまず行なった。次に瘂門穴に印を付け、虚の反応であるから知熱灸で補った。
この瘂門穴の知熱灸をしている時、患者さんがそこはずいぶん気持ちの良いお灸ですね!! といって感心していた。これを聞いた時、このツボは当たっていると確信した。治療後、喉近辺の違和感は全部なくなった。
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