臨床例 男性 48歳 しゃべると舌が重ダルイ
症状
営業で外回りをしているので、しゃべる事が仕事であるのに、しゃべると舌が重だるくて、うまく言葉が出ないような感じがする。それと同時に喉に違和感もあるので、何か重要な病気になったのではないかと心配している。
診察
舌が重ダルイ、喉の違和感という症状から、喉に何らかの反応があるのではないかと思った。鍉鍼で喉を検査してみると、喉の顎下に虚の反応が出ていた。ここの虚の反応に対しては、後頸部の瘂門穴が定番穴として効果がある。
喉の、虚の反応に対して、裏表の関係で、後頸部の瘂門穴を治療点とするのです。瘂門穴にも虚の反応があり、喉と比較しても瘂門穴の方が虚であった。そこで瘂門穴が治療点と決まった。
舌下神経は延髄とその上下から出ている神経である事から、延髄近辺の弱りが舌下神経に影響を及ぼし、舌が重ダルイという症状となって現れたものと思われる。風邪のウイルスが関係して、舌下神経の違和感となったのではないか。
延髄という脳神経であっても、瘂門穴に知熱灸をして回復させることが出来る。延髄の弱りが瘂門穴という皮膚表面に出ている為、効果があるのです。提鍼で虚の反応が無くなったのを確認した。如何ですか? 舌のしゃべりにくい感覚は?
盛んに舌を動かしたり、アイウエオと声を出してみたが異常が無くなっていた。喉の違和感も無くなっている。1週間後、2回目の治療の時、しゃべりにくい感覚は70%収まったが、まだ少し違和感があると言う。
2回目も瘂門穴を取穴して知熱灸で補った。その後、3回目の治療で完治した。
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[施術時間]
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