冷え性の治療点 探し方
冷え性は、何系の変動と決めてかかってはいけない。その人によって冷えの経絡は千差万別であります。今回は、足先の冷えについて、その手順を解説します。
まず足先の冷えですから、足の指、全部を比較脈診します。足親指陽は肝経陽、示指陽は胃経、中指陽は胆経、薬指陽は膀胱経2、小指陽は膀胱経1、足親指陰は肝経陰、示指陰は脾経2、中指陰は脾経1、薬指陰は腎経2、小指陰は腎経1となります。
冷え性は弱っているから冷えるのですから、上記の中で一番弱っている経脈が冷えの原因となっている経絡です。そこで全部の指を比較脈診して、一番弱い経脈を探します。
一番弱い経脈が分かりますと、今度はその経脈の中で最も弱いところを探します。そこが治療点の番地となります。番地とは体幹というエリアの所番地のことです。
番地が分かった所で、足先からウエーブで体幹の方へ飛びます。ウエーブで飛んだところが治療点となります。
(上記の説明で分からなところは当院の教科書を取り寄せて勉強してください)
臨床例 男性 76歳
11月の天気の悪い寒い日に、足先が冷えて困ると訴えてやって来た。寒くなると、どうしても足先が冷えやすく、ストーブの前から離れることが出来ない。この足先の冷えを何とかしてもらいたい。
治療 足先の指を比較脈診すると、足拇指陰が一番虚していた。次に足拇指陰のどこが弱いかを探すと、足拇指陰3-5Lに虚の反応があった。そこからウエーブで、大腿陰に飛び、大腿陰から腹の3-5L(期門L)が治療点となる。
期門Lに知熱灸を反応がなくなるまで、多層灸を据えた。このお知熱灸によって、治療後は足がぽかぽかして、その場で温かくなった。このように、患者さんの弱い経絡を探し出し、その経絡の治療ポイントを見つけ出し、知熱灸を据えることが冷え性の解決につながる。
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