臨床例 男性 83歳
症状
3年ほど前から、オシッコがしたいと思いだしたら、すぐにでもトイレに駆け込まないと、尿を漏らしそうになるので、我慢するのだが、時には少しだけ漏らしてしまう事がある。
ほんの少しだけ我慢すればトイレに間に合うのだが、その少しだけの時間が待てないのだ。下痢をする時に自分の意志ではないのに、便が出そうになり慌てて肛門を占めるのだが、尿も同じような調子で出ようとする。
診察
尿のトラブルの治療点は幾つかあるが、一番多いのが膀胱経の弱りである。膀胱経と言って膀胱に関係する経絡が弱っている為に、自分の意志とは関係なく、突然下痢の様に、尿が出ようとするのです。
もちろん、その時はグッと尿道筋を引き締めて、尿が飛び出すのを押さえますが、時によっては少しばかり尿が漏れるのです。治療は膀胱経の弱りが何処にあるかを調べて、その弱っている部分を補う訳です。
足の膀胱系では1行線が虚(弱り)の反応を示していました。足背の膀胱経の中で、何処の番地が一番虚になっているかを調べると、1-1Lに虚の反応がありました。
そこからウエーブで下腿陽、大腿陽を比較脈診すると下腿陽に虚の反応が強く出ていました。それで治療点は下腿陽の1-1Lが治療点となった訳です。下腿陽1-1Lはちょうどアキレス腱の真上に当たる所です。
治療
下腿陽1-1Lに印を付け虚の反応ですから、知熱灸で補った。治療後は虚の反応が無くなったのを確認して治療を終了した。3日後に来院した折に尿漏れの具合を聞いた。
あの治療をしてから、尿漏れは無くなっている。今日までは大丈夫だ。
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[施術時間]
丸亀本院: AM8:30~12:00/PM2:00~7:00
高松院: AM9:00~12:00/PM2:00~7:00