幼児の風邪ひき
1才6ヶ月になる男の子、昨日からむずかるようになり、機嫌が悪い。熱も37,5度ある。
この家庭は子供が4人おり、子供の病気が起きると真っ先に鍼灸治療に来るお得意さんだ。全員がお灸大好きで、身体の具合が悪くなると、お兄ちゃんたちは自分からお灸に行くと言い出すほど、お灸が好きな一家である。
診察すると典型的な風邪引きの症状を呈している。当院ではお灸といっても直接皮膚にもぐさを載せてするお灸ではない。
棒灸といって、棒のようなもぐさの筒先に火をつけて、それを皮膚にかざし、1,5cmほど離して、あぶるようにして温めるお灸である。患者さんが熱いと感じたらハイと返事をして貰い、次の点に移る。
幼児の場合は、だいたいの感覚で移動してゆく。お灸をした後、そのお灸効果があったかどうか、提鍼で確かめる。
幼児と言っても1才6ヶ月ともなると、ちゃんと理由を言ってほめながらお灸をすると、よく理解してやらせて貰えるのだ。
鍼は接触鍼と言って、針先を当てるだけの鍼で、皮膚の中に鍼を入れることはしない。
幼児がいつ鍼をしたかまったく判らないほど、やさしい鍼です。
治療
本治法 肺肝相克、 左商丘、左列欠、右中封、右復溜、に知熱灸をして補った。
陽経にある邪の処理として、左豊隆、左偏歴、右光明、右飛陽、に接触鍼。
標治法 太椎とその上下3点に知熱灸をすえた。
初めから終わりまでの治療時間、約15分で終了。
※臨時休診日はお知らせをご覧ください。
[施術時間]
丸亀本院: AM8:30~12:00/PM2:00~7:00
高松院: AM9:00~12:00/PM2:00~7:00