不正出血と漏谷穴
臨床例
生理が止まらないまま、次の生理が来てしまったという40歳代の女性が青い顔をして来院した。
聞いてみると、今年に入ってから生理期間が長びくことが多く、その内、この2か月間は、生理出血が終わらないうちに、次の生理が始まった。
身体はダルイし、寒気もするようだし、元気が出ない。最初は生理独特の粘っこい赤い、生理血だが、そのうち鮮血が出て止まらない。
これはヤバイと思い、治してもらいに来ました。この女性、何かあるといつも鍼灸院に通ってくる常連さんだ。
不正出血には漏谷穴という、とてもよく効くツボがある。早速そのツボを触診してみると、ペコンとくぼんでおり、皮膚温も低下していた。
提鍼を当て、脈診すると虚の反応が出ている。そこが弱っている証拠だ。知熱灸を7壮すえて脈診すると、まだ反応が残っている。さらに6壮すえてやっと反応が消えた。
この女性、次に来た時には完全に不正出血は無くなっていた。
臨床例2
切れ痔の出血が止まらない女性、大便をするたびに出血する。もう6カ月も続いている。
出血が止まらない場合は、生理でも、切痔でも、とにかく漏谷穴の反応を調べてみると良い。漏谷穴に虚の反応があり、ペコンと陥でたり、皮膚温が低下していた場合は、弱っている証拠です。
知熱灸をして補うと、とてもよく効きます。
※臨時休診日はお知らせをご覧ください。
[施術時間]
丸亀本院: AM8:30~12:00/PM2:00~7:00
高松院: AM9:00~12:00/PM2:00~7:00