肩こりにはいろいろなタイプがあります。東洋医学では12の経絡と8つの奇経があります。そのすべてが肩こりになる要素を持っているのです。肩こりを経絡別に分けてどの経絡が悪いから、肩こりになっているかと、悪くなっている経絡を突き止めて、その経絡を治療します。このようにして肩こりを治療すると根本から良くなるので、肩がこらなくなってきます。
冷えが原因でくる肩こり (腎経)背中の肩甲骨内縁が重苦しい、いやな感じで凝ってきます。この肩こりは寝冷え、冷房、冷たい物の飲みすぎなどによって、下腹が冷えたときに起きます。この肩こりの特徴は首の斜め前あたりを押さえるとひどく痛むところがあります。この痛みが放散痛となって肩甲骨内縁にコリを感じているのです。治療は冷えの原因が思い当たる人は、まずその原因を取り除く対処をしてください。鍼灸治療では足の陰谷というツボに知熱灸をすえます。
食べすぎが原因でくる肩こり(三焦経、胆経)
この肩こりは一番多い肩こりです。肉類、脂っこいもの、過食、間食、夜食、などによって内臓が疲れたときに起きます。若い人にも、お年寄りにも、最近では子供まで肩こりを訴えます。この肩こりの特徴は三焦経では、肩の上から、側頚部、耳の後ろまでコル感じがします。胆経では、肩の上から首筋を上がって斜め後頚部を通り、側頭部まで痛いようなコリかたをします。治療は内臓を疲れさしている、肉類、過食、間食などを辞めることです。運動もして規則正しい生活をする事が大切になります。
腎虚からくる肩こり
冷え、風邪引き、過労などにより、腎虚になった時に起きる肩こり。特徴は肩甲間部が重だるいような、いやな感じの懲り方をする。 本治法をすると共に、下腹部の気海、関元、石門、中極、に知熱灸をして補ってやると楽になる。特効穴としては、左右の陰谷穴に知熱灸をすると良く効く。
全陽経は総べて肩に経絡が通っている。
経絡が肩を通過していると言うことは、総べての陽経は肩こりに関係する事になります。肩こりでは陽経の変動による肩コリが多いので、どの経絡の変動かを知る事が重要になります。
小腸経の実からくる肩こり
小腸経の経絡に沿って肩こりがある。本治法で脾腎相克などの場合、肝経と子午関係にある小腸経が実になることがある。本治法をすると共に、小腸経にある小海穴のすこし手首よりで圧痛を探し、そこに接触鍼をしてから知熱灸をしてやると良い。
膀胱経の実からくる肩こり
膀胱経の経絡に沿って凝りがあるので、肩こりと共に腰痛や背中の痛み、首の痛み、など膀胱経に沿って凝り感や痛みがある。脾腎相克などの時、肺経と子午関係にある膀胱経が実になっている。下腿の委中穴、委陽穴とその近辺の圧痛、硬結に接触鍼をすると良い。膀胱経は広く、1行線,2行線があるので、委中穴近辺も、委陽穴からその下あたりまで、圧痛を探し、丁寧に接触鍼でとってやる、そのご知熱灸で補っておくと良い。
胆経の実からくる肩こり
胆径の経絡に沿って凝りがある。肩井穴がひどく凝り、片頭痛があるひともいる。陽稜泉穴近辺の圧痛に対して接触鍼をして取ってやる、その後知熱灸をしておくと良い。
奇経治療
奇経に反応が出ている肩こり
肩や、首に奇経反応があり、肩が凝って、首も痛くて振り向くことが出来ない。寝違いという人もいる。このような場合には奇経に虚と実の反応が同時に出ていることが多い。反応の出ている外関ー臨泣、後谿ー申脈仁皮内鍼をつけて、その上から知熱灸をすえると良い、反応がなくなるまで,約7壮つつくらいすえる。
※臨時休診日はお知らせをご覧ください。
[施術時間]
丸亀本院: AM8:30~12:00/PM2:00~7:00
高松院: AM9:00~12:00/PM2:00~7:00