原因
下記の鍼灸治療から原因を探ると、1週間前から痛い、シップを張ったらよけい痛くなった。患者の言い分から、風邪を引いていることが判ります。91歳の高齢、もともと体力の衰えがあり、普段は元気な人であるが、風邪を引くと体内の免疫能力が、かぜと戦うために移動してしまいます。弱り気味の股関節は免疫能力の移動によって空白になり炎症や痛みが出てきたと考えられます。又、弱っている股関節ですから冷シップはよけい股関節を弱らせ、痛みが増強したのです。風邪を引くと急に痛みや体調の変動が現れます。このように急に体調の変動が現れたときには、風邪引きが根底にあることが多いものです。
一般的な治療
元気な人が一週間前から急に股関節が痛くなりだしたというのは、風邪引きで体力が落ちてきた時になる事が多い。本人は風邪を引いている事が判らないから、どうして急にこんな事になったのか困惑している事が多い。まず風邪引きを治すようにする事が先決、2,3日、風呂に入るのは止める。股関節や膝の痛みと言うのは腹から治す事が基本となる。腹をゆっくりと撫でさする、マッサージをしてやるのも良い。温水シャワーを風呂に入ったとき、腹全体にかけ、お腹をあっためると、股関節や膝に良い影響を与える。股関節は弱っているところだから温シップを張ってやる。
鍼灸治療
00さん 91歳 男性 初診平成17年1月17日
1週間前から右の股関節が痛くて、うずくようになってきた。病院に行って診てもらったらもう年だし、神経痛はそう簡単には直らないからこれでも貼っていて下さいと言って湿布をくれた。その湿布を貼ったらよけい痛くなり、夜中が痛くて寝られない。もう一週間にもなるが痛くてほとんど寝ていない。股関節は外側と内側どっちも痛いと言う。普段は元気な人で若い頃から病院には掛かった事がない。
一般的な治療
元気な人が一週間前から急に股関節が痛くなりだしたというのは、風邪引きで体力が落ちてきた時になる事が多い。本人は風邪を引いている事が判らないから、どうして急にこんな事になったのか困惑している事が多い。まず風邪引きを治すようにする事が先決、2,3日、風呂に入るのは止める。股関節や膝の痛みと言うのは腹から治す事が基本となる。腹をゆっくりと撫でさする、マッサージをしてやるのも良い。温水シャワーを風呂に入ったとき、腹全体にかけ、お腹をあっためると、股関節や膝に良い影響を与える。股関節は弱っているところだから温シップを張ってやる。
本治法
肺肝相克 経金穴を使う、陽経の邪の処理
標治法
腹部 右不容、承満、梁門、関門、を補い。左滑肉門、天枢、外陵を補う。腹部では、気海、石門、関元、中極を補う。背部、太椎穴と胸椎1,2,3、に知熱灸をして補う。
経過
治療が終わると、ずいぶん頭がすっきりして気持ちがいいといった。股関節の痛みは止まり、歩くにもスムーズに足がでる。
2回目
18日 昨夜はすこし痛かったがよく寝られた。今日はずいぶん良い感じがするこんなに良く効くものですかねえ、医者では年だからもうしょうがないと言われて、なかば諦めていたんですが、鍼灸に来て良かったです。とずいぶん喜ばれた。
3回目
痛くなくて良く寝られた。朝方少しだけ痛かった。起きたら何ともない。
4回目
ほとんど痛くなくなった。押さえると違和感があるが触らなければ何ともない。
5回目
治ったような感じです。しかしずいぶん気に入ったから、咳や、肘痛、眼の疲れなどがあるので、しばらく通いますからお願いします。と言ってその後もときどき来ている。
※臨時休診日はお知らせをご覧ください。
[施術時間]
丸亀本院: AM8:30~12:00/PM2:00~7:00
高松院: AM9:00~12:00/PM2:00~7:00