臨床例 男性 80歳 右腕のダルサ
症状 右腕上腕部の肩の近くがダルクて仕方がない。腕を回したり、運動もするが益々ダルクなるような感じがする。じっとしていてもダルクなるので揉んでやるといくらか楽になる。
診察
右上腕部の肩よりに提鍼を当てて検査すると、虚の反応が出ていた。上腕で、肩の付け根を横にLのラインで虚の反応がある。右の手背で番地を探してみると右手背5-3Lに虚の反応があった。
左手背と比較脈診してみると左手背5-3Lの方に虚があった。そこから左上腕陽5-3Lに飛び、治療点となる。腕のダルイ、右上腕陽5-3Lに対して、治療点は反対側の左上腕陽5-3Lとなった。
治療
虚の反応であるから左上腕陽5-3Lに印を付け、虚の反応が無くなるまで知熱灸を据えた。この治療で右腕のダルサは無くなった。しかし、弱っている部位の症状は知熱灸をするとすぐ良くなるが、何日かするとまたぶり返してくる。
高齢者のこのような症状は、筋肉の弱りであるから補ってやるとその場は改善するが、若者の筋肉のように元気になる訳ではない。1週間に1回ぐらいの頻度で、治療を継続する必要がある。
考察
右上腕陽のダルサに対して、虚実の判定、手背で治療点番地の確定、ウエーブによる反対側への飛び方、治療点を反対側に持って来る、反対側の番地を正確に取る等の作業が出来ると簡単に治療ができ、症状はすぐに取れます。
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[施術時間]
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