脈の診かたをもう一度おさらいします。
脈位に当てた3本の指を沈めて行き、一番脈がはっきり判る所が中脈です。そこからさらに押し沈めて行き、脈が消える寸前のところが沈脈です。
この沈脈を診るのには3つほどコツがあります。1、 沈脈が強く打ってくる場合は、脈が消えるところまで指を強く押し沈めても、あんがいしぶとく打ってきます。強く打ってこない場合はある程度、押し沈めると打ってこなくなります。
2、 3本の指をまっすぐ押し沈めるのではなく、手前に引くようにして、橈骨と指の間で血管をはさむようにして、脈を診るとはっきり判ります。
3、 指は先のほうに神経が集中しているため、先のほうで脈を診るほうがよくわかります。
初めに虚または実のある患部を診ることにしましょう。
あなたの今、一番具合の悪いところ、例えば肩こりで肩の上がこっている症状があるとします。
そこに1粒のマグレバンを貼ってください、その状態で沈脈を診ます。強く打ってくるようでしたら、その患部は実の反応を示しています。
2粒のマグレバンで強く打ってくるようでしたら虚の反応です。
1粒でも、2粒でも強い反応がある場合は、虚実同時に持っている患部です。
なんでもない皮膚面にマグレバンを貼っても、沈脈は強く打つて来ません。
こり、痛み、おでき、など患部があれば何処でもマグレバンを貼って、その患部が、虚か実か、虚実同時にあるか、判定する訓練をしてください。
次に比較脈診を行います。
身体には気の流れがあります。
気は陰では足の裏から上り始め、腹、胸を通って手の掌まで来ると手の甲に移り、そこから陽となって下り始め、背中、腰を通って足背まで来ます。そしてまた足の裏に移り、上り始めます。気の流れはこのような循環を一日中行っています。
それでは、気の流れが実際にあることを確認することにしましょう。
1粒のマグレバンを右手の甲に貼り、2粒のマグレバンを足の甲に貼ってください。
マグレバンを貼る位置は何処でもよいです。手足の甲、中央あたりに貼ってください。
この状態で沈脈を診ます。強く打ってくるようでしたら正常な脈です。
次に、手の甲のほうに2粒、足の甲に1粒が来るように張り替えてください。逆気がある場合はこの状態で、沈脈を診ると強く打ってきます。
普門堂脈診の第1歩はマグレバンを貼ることによって、脈診で虚実の判定や、逆気があるかないかを見極めることから、沈脈を診る訓練をしてください。
これから書いてある学術すべてにおいて、この脈診は頻繁に使われますので、このページの脈診は必ずマスターしてください。
※臨時休診日はお知らせをご覧ください。
[施術時間]
丸亀本院: AM8:30~12:00/PM2:00~7:00
高松院: AM9:00~12:00/PM2:00~7:00