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鍼灸を学ぶ

マグレバンを使った脈診の実技 2008.04.01

提鍼やマグレバンを使ってどのようにして虚実を見分けるか、の実技です。

 

脈の診かたをもう一度おさらいします。

 

脈位に当てた3本の指を沈めて行き、一番脈がはっきり判る所が中脈です。そこからさらに押し沈めて行き、脈が消える寸前のところが沈脈です。

この沈脈を診るのには3つほどコツがあります。

 

1、            沈脈が強く打ってくる場合は、脈が消えるところまで指を強く押し沈めても、あんがいしぶとく打ってきます。強く打ってこない場合はある程度、押し沈めると打ってこなくなります。

 

2、            3本の指をまっすぐ押し沈めるのではなく、手前に引くようにして、橈骨と指の間で血管をはさむようにして、脈を診るとはっきり判ります。

 

3、            指は先のほうに神経が集中しているため、先のほうで脈を診るほうがよくわかります。

 

初めに虚または実のある患部を診ることにしましょう。

 

あなたの今、一番具合の悪いところ、例えば肩こりで肩の上がこっている症状があるとします。

 

そこに1粒のマグレバンを貼ってください、その状態で沈脈を診ます。強く打ってくるようでしたら、その患部は実の反応を示しています。

 

2粒のマグレバンで強く打ってくるようでしたら虚の反応です。

 

1粒でも、2粒でも強い反応がある場合は、虚実同時に持っている患部です。

 

なんでもない皮膚面にマグレバンを貼っても、沈脈は強く打つて来ません。

 

こり、痛み、おでき、など患部があれば何処でもマグレバンを貼って、その患部が、虚か実か、虚実同時にあるか、判定する訓練をしてください。

 

次に比較脈診を行います。

 

身体には気の流れがあります。

 

気は陰では足の裏から上り始め、腹、胸を通って手の掌まで来ると手の甲に移り、そこから陽となって下り始め、背中、腰を通って足背まで来ます。そしてまた足の裏に移り、上り始めます。気の流れはこのような循環を一日中行っています。

 

それでは、気の流れが実際にあることを確認することにしましょう。

 

1粒のマグレバンを右手の甲に貼り、2粒のマグレバンを足の甲に貼ってください。

 

マグレバンを貼る位置は何処でもよいです。手足の甲、中央あたりに貼ってください。

 

この状態で沈脈を診ます。強く打ってくるようでしたら正常な脈です。

 

次に、手の甲のほうに2粒、足の甲に1粒が来るように張り替えてください。逆気がある場合はこの状態で、沈脈を診ると強く打ってきます。

 

普門堂脈診の第1歩はマグレバンを貼ることによって、脈診で虚実の判定や、逆気があるかないかを見極めることから、沈脈を診る訓練をしてください。

 

これから書いてある学術すべてにおいて、この脈診は頻繁に使われますので、このページの脈診は必ずマスターしてください。

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