肺虚を補うとき、肺経と親の脾経を共に補います。親は子に対していろいろな援助をしますから肺経だけを補ったのでは親が疲れてしまいます。そこで子を補うときは親も共に補うと、しっかりとした補いになるのです。
* 肺肝相克という証の場合は、肺経と親の脾経、肝経には親の腎経を共に補います。
* 脾腎相克の場合は、脾経と親の心包経、腎経には親の肺経を共に補います。
* 脾肝相克の場合は、脾経と親の心包経、肝経には親の肺経を共に補います。
* 心経を使う脾腎相克の場合は、脾と親の心経、腎経には肺経を補う。
* 心経を使う脾肝相克では、脾経と心経、肝経と腎経を補う。
相克関係の穴は左右に振り分けて使う。
相克関係というのは、相手を克する(やっつける、負担をかける)関係にありますから、
この関係にある経絡を同側で補うと、相克となり治療がうまくできません。
肺肝相克の場合を例にとって説明しますと。
肺虚を補うために、右で肺経と脾経を補ったら、肝虚は左で肝経と腎経を補います。
脾腎相克の場合は、右で脾経と心包経を補ったら、左で腎経と肺経を補います。
脾肝相克の場合は、右で脾経と心包経を補ったら、左で肝経と腎経を補います。
心経を使う脾腎相克の場合は、右で脾経と心経、左で腎経と肺経となります。
心経を使う脾肝相克の場合は、右で脾経と心経、左で肝経と腎経となります。
男性と女性では左右反対となる。
性別によって補う側が反対になります。
女性では右側で、脾虚または肺虚を補います。左側は肝虚または腎虚を補います。
男性では左側で、脾虚または肺虚を補います。左側は肝虚または腎虚を補います。
これで95%はこのとおりになりますが、たまに女性が左、男性が右となることもある。
あまり効果のないときは、4粒の提鍼で左右の確認をして決めてください。
女性を補う場合。
* 肺肝相克で補う場合は、右で肺経と脾経、左で肝経と腎経を補う。
* 脾腎相克の場合は、右で脾経と心包経、左で腎経と肺経を補う。
* 脾肝相克の場合は、右で脾経と心包経、左で肝経と腎経を補う。
* 心経を使う脾腎相克の場合は、右で脾経と心経、左で腎経と肺経を補う。
* 心経を使う脾肝相克の場合は、右で脾経と心経、左で肝経と腎経を補う。
男性は上記の左右が反対になる。
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上記の証にしたがって補いますが、補うときは知熱灸を使います。棒灸を穴から1,5cmくらい離して、あぶるようにします。10秒くらいで熱くなりますから、我慢できないと思ったときに「はい」と返事をしてもらいます。それで補いとなっていますから、次の穴に棒灸を移動して補ってください。4つの穴を順番に3回づつ補います。最後に4粒の提鍼を穴にあて沈脈が打ってこなくなったら、補いは完了です。
※臨時休診日はお知らせをご覧ください。
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