小腸経の肩こりは、本治法の証が肝実のときに現れることが多い。肝経と小腸経は子午関係にあることから、小腸経を使うのです。
学生、女性、22歳、
1週間前より、左肩甲骨あたりから、肩が痛くなり出した。最近では腕も痛く、コートを着るのに腕を持ち上げるのが痛くて困る。
診察
本治法は脾腎相克で、左肝経に実があった。左肝経と左小腸経は子午関係であるから、比較してみると小腸経のほうに、より実の反応が強く出ていた。
左手、小指の小腸経は絡脈として反応が出ており、ウエーブで左手背、右前腕、左上腕に飛び、左上腕に強い反応があったので、そこから右背中に飛び、右背中1-1Lが治療点(太椎と胸椎1番の間で右横約3センチの幅)となる。
写真1は左手の小腸経絡脈を示す。小指の手首よりに強い反応があった。(写真はクリックすると大きくなります)
写真2は背中の治療点、右背1-1Lを示す。
治療
反応は虚、実、同時の反応であるから接触鍼を(5ミリ間隔で3回どおり接触鍼)して実の反応が取れたら、知熱灸を(3回どおり)して虚の反応を取る。
経過
治療が終わり、治療点にあった虚、実、の反応が完全に無くなったのを確認する。本人が訴えていた肩甲骨から肩、上腕の痛むところの反応もまったくなくなっているのを提鍼で確認してから、患者に左肩、左首、左腕の運動をさせてみる。すっかり痛みがなくなっていることを確認して治療を終わる。
※臨時休診日はお知らせをご覧ください。
[施術時間]
丸亀本院: AM8:30~12:00/PM2:00~7:00
高松院: AM9:00~12:00/PM2:00~7:00