酷い便秘 丸亀店 高松店
臨床例 女性 65歳 酷い便秘
先生、便秘が酷くて苦しくてたまりません。入ってくるなり、便秘で困っていることを訴えた。もう2週間にもなる。下剤を飲むと、以前はどうにか出ていたのだが、最近は下剤を飲むと、お腹ばかり痛くなり、全く出なくなってしまった。
浣腸をしても便が直腸まで来ていないせいか、全く出ない。お腹が硬くなって、動いている感じがない。便通に良いと言われる食べ物や、サプリメントもいろいろ試してみたが、今回は何をやっても効果がない。
酷い便秘である事が分かる
お腹を触ると全体的に硬くなって、全く動いていない感じである。普通は便の塊が手に触れるのだが、全体的に硬くなって便の塊が分からない。これは容易なことでは解決しない便秘である事が分かる。もし、鍼灸治療で出なかった場合は命に係わる。
もしもの事を考えて、明日出なかった場合には、お医者さんに行って、特別な浣腸をしてもらうことを約束して治療を開始することにした。
甲状腺機能低下が見つかる
経験的に甲状腺機能低下の便秘は、とても酷く、病院に運ばれるケースもあるのです。そのことを考えて、甲状腺のある喉の所に提鍼を当て、虚、実、の反応を検査してみたところ、虚の反応が鮮明に出ていた。多分これが原因の便秘であると推察した。
便秘はその場でするすると出ることはあまりないので、明日朝まで待たなければならない。治療してもその結果がどうなっているのか分からないのは不安が残る。治療点は甲状腺と副甲状腺を強化する治療点を取穴した。
治療
甲状腺の治療点として、右下腿陽4-1K、左前腕陰3-1K,
副甲状腺の治療点として、右前腕陰3-1L、左下腿陽3-1Lを取穴して知熱灸を据えた。
本治法や、他の治療を終わっても、便秘の事であるから治療の結果が分からない。そこで1週間後に再来院するよう、予約してもらった。しかし、酷い便秘があと1週間でないとなると大変だ。
そこでどうしても出ない場合は病院で、超特大の浣腸器を使って便を出してもらうようにしてもらった。
1週間後に来院して言うのには、治療した晩は効かない下剤は止めようかと思ったが、心配で2錠飲んで寝た。翌朝、真っ黒い便が大量に出てお腹がスッキリした。ところが昼になってまた大量の便が出て、こんなに便が腸の中に溜まっていたのだと驚いた。
翌日は便秘薬なしでも、便通があった。3日後から、又便秘が始まり今日まで4日間出ていない。便秘薬を飲んでも全くでないので苦しくて、腹が張って困っている。
治療2回目以降
前回と同じで、甲状腺機能低下の治療を主体にして治療した。この治療によって何とか便通が良くなってきた。初回のような劇的な変化は現れないが毎日出るようになってきた。その上、ウォシュレットで肛門を刺激してやると出やすくなることも分かった。
※臨時休診日はお知らせをご覧ください。
[施術時間]
丸亀本院: AM8:30~12:00/PM2:00~7:00
高松院: AM9:00~12:00/PM2:00~7:00