治療点 探し方 4
臨床例 患者 女性 40代
症状
① 左首の付け根の痛み。左腕に痛みと痺れ。
② 首のコリ
③ 肩甲骨両側のはりとつっぱり。
④ 肩こり。
⑤ むこうずね、前面に痛みがある。
⑥ 足の冷え。
⑦ 眠りが浅い 熟睡できない感じがある。
本治法 肺肝相克 経金欠を使う 女性であるから
右から商丘、 経渠1 左から中封、 復溜2
実の経 ① 肝経陰 ② 胃経 ③膀胱経2
虚の経 ① 肝経陽 ② 膀胱経1 ③胆経
標治法の治療点
① 左首、付け根の痛み。左腕に痛みと痺れ。
実の反応、肝経陰の実から、子午関係で小腸経に飛び、左手小指陽1-1Lに実と虚の反応あり、ウエーブで背に飛び、右背の1-1Lが治療点となる。
接触鍼をしてから知熱灸をする。脊椎際であるから、ここから神経が腕の方へ伸びている関係で、左腕に痛みと痺れがでる。
② 首のコリ 後頸部に重ダルイ凝りがある。
提鍼で後頸部を探ってみると虚の反応あり。胃経実の裏側は、脾経2であり虚である。脾経2から子午関係で三焦経2に飛び、手中指陽の3-1Kからウエーブで前腕陽3-1Kに飛び、ここが治療点となる。知熱灸。
また、膀胱経1―1Lの虚から、ウエーブで下腿陽1-1Lに飛び、ここも首こりの治療点となる。知熱灸。
後頸部は前腕陽の経脈、 下腿陽の絡脈と関連しています。
③ 肩甲骨両側のはりとツッパリ。
胃経が実であるから、足示指陽の実から、ウエーブで背中に飛び、背中の4-1Kを治療点とする。接触鍼。
④ 肩こり 肩井穴あたりのコリ。
肩井あたりを提鍼で探ると、実の反応あり。胃経の実からウエーブで背中に飛び、背の4-1Kを治療点とする。接触鍼。
ここは胃経の流注がちょうど、肩井穴を通っておる関係上、胃経の治療で肩こりが取れる。
⑤ むこうずね、前面に痛みがある。
むこうずね前面を提鍼で探してみると、肝経陽が虚であり、胃経には実がある。胃経の実に対しては背の4-1Kを治療点とする。接触鍼。
肝経陽からウエーブで背中に飛び、背の5-1Kが治療点となる。虚であるから知熱灸をする。
⑥ 足の冷え。
経金穴の場合は、風邪ひきが入っている場合が多く、足の冷えを感じることが多い。足先の知熱灸がよく効く。実経である胃経の裏側、足示指内端は虚となっており、治療点となる。また、実経である膀胱経2の裏側、足薬師内端も虚となっており、治療点となる。知熱灸。
⑦ 眠りが浅い
膀胱経の2から、子午関係で肺経2に飛び、肺経2、4-1Kの実からウエーブで前腕陰に飛び、前腕陰4-1K(太淵2)が治療点となる。接触鍼。
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[施術時間]
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