臨床例一覧｜丸亀市・高松市の鍼灸院は普門堂鍼灸院

花粉症2　　丸亀店　　高松店

　臨床例　　女性　　２１歳　　花粉症

　３月に入ると毎年、花粉症に悩まされる。朝から鼻がグズグズして、鼻紙が離せない。今年はどうした訳か、鼻だけでなく、目までもかゆくなった。人前で鼻がグズグズしているのはみっともない。何とかなりませんかといって来院してきた。

　診察

　鼻に提鍼を当て、虚、実、の反応を確かめてみると、鼻先の部分で虚、と実、の反応が同時に出ていた。提鍼を縦、横にずらして、経脈の病症か、絡脈の病症かを調べてみると、顔面の鼻を中心として、下は顎から、上は額まで縦に反応が出ていた。その為、鼻だけでなく目まで痒くなったと思われる。

　これは絡脈の病症である。顔面と手掌、足底は密接な関係にあるので、手足の指で反応のある所を検査してみると、手掌薬指の１－２Ｌに虚と実の反応が出ていた。

　手掌では絡脈は横の線で出ているので、手掌１－２Ｌに、縦に点を取った。

治療

　実と虚、同時の反応であるから、手掌１－２Ｌに接触鍼をして、実の反応が無くなったのを提鍼で確かめてから、残っている虚の反応に対して３壮ずつ知熱灸を加えた。本治法の症は肺肝相克　腎水穴を使った。

　治療後、手掌１－２Ｌに虚の反応も、実の反応も無くなっているのを確認した。その後、鼻の先端に提鍼を当て検査すると、虚と実の反応が取れていた。

　鼻のグズグズしている状態はどうですか？　しばらく、鼻をこすったり、空気の通りを確認していた。　先生、鼻がスッキリして鼻水が出なくなりました。すごいですね、こんなに早く良くなるのですか？　こんな事ならもっと早く、来ればよかった。といって喜んだ。