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臨床例

過敏性腸症候群 2017.06.17

 

過敏性腸症候群  丸亀店 高松店

 

 臨床例 38歳 男性 過敏性腸症候群

 

 緊張するとお腹が痛くなることがよくある。人間関係でも、仕事中でも、少し考え込んでしまうようなときにもお腹が痛くなる。我慢できないほどの痛みがある時もあり、これでは社会生活を送るうえで困ることがよくある。先生なんとかなりませんかねえ、といって来院してきた。

 

診察

 

 過敏性腸症候群の場合は大腸経の反応を注意してみる。実の反応があるのか、虚の反応があるのか、をまず判定する。手背の拇指が大腸経の1行線で、手背の示指が大腸経の2行線になっている。

 

 この男性の場合、大腸経の1行線に実と虚の反応がはっきりと出ていた。拇指の中でも何処に一番反応が強いかを検査してみると、手拇指外端であった。ここからウエーブで前腕陽に飛び、曲池穴の内側を治療点とした。

 

 大腸経は曲池穴を中心に、内側が大腸経1行線で、外側が大腸経2行線になっている。今回は大腸経1行線に反応があるので、曲池穴の内側に治療点を取った。前腕陽5-1Kという番地である。

 

治療

 

 両方の前腕陽5-1Kに印をつけた。虚と実の反応であるから、接触鍼をして実の反応を取り除いてから、残っている虚の反応に対して、知熱灸を据えて虚の反応を取り除いた。

 

 治療中もお腹が痛いと言っていたのだが、鍼と灸の治療が終わると同時に、今まで痛かったお腹が急に楽になった。

 

 狐につままれたような顔をしていたが、先生こんなこともあるのですねえ、お腹の痛みが今のところすっかり無くなっています。此の儘、この状態が続いてくれるとありがたいのですがねえ、とまだ半信半疑である。その後、3回の治療で一応完治としたが、週1回の治療を継続するように勧めた。

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