臨床例一覧｜丸亀市・高松市の鍼灸院は普門堂鍼灸院

涙が出る　　丸亀店　高松店　埼玉店

臨床例　３６歳　女性　涙が出る

　１０日前から、涙が目じりからにじみ出る感じで、自然に出てくる。人前で会話している時でも、何時でも涙が自然に出てくるのでカッコが悪い。先生どうにかなりませんかね？といってやってきた。

　診察

　目じりから涙が出るということは、顔の３行線の異変である。３行線に提鍼を当て、虚か実かの検査をしてみると、虚の反応が強く出ていた。この涙は目じり付近の弱りが原因で涙腺が緩み、涙が自然に出てくると思われる。

　目じり近辺の違和感に対しては、特攻穴があり、そこを直接提鍼で確認して虚の反応があれば使っても良い。教科書どうりに手の先の反応から検査して、ウエーブで治療点まで飛ぶ事は大切だが、全ての病に対していちいち本格的な探査をしてはいられない。

　そこで当院でも簡単な症例に対しては、ぴんと来る特攻穴をまず検査して、その穴に患部と同じ反応がある場合は、その特攻穴を使って治療している。

治療

　目じりから出る涙は眼の３行線で、虚の反応ですから、特攻穴としては手掌５－３Ｋが当てはまる。手掌５－３Ｋに提鍼を当て、反応を検査してみると虚の反応がしっかりと出ている。

　その穴に印をつけ、虚の反応であるのを確認して知熱灸で、虚の反応がなくなるまで知熱灸をすえた。左右５壮づつ据えた所で、虚の反応が無くなった。

　どうですか、目じりの涙は？　と聞いてみた。　アレ！！　先生不思議ですね。すっかり涙が出る感じがなくなっています。といって感激していた。

　特攻穴は知っておいた方が得である。普通患者さんは７箇所から１０箇所の症状を訴える、それを全てクリアーするには特攻穴の存在は欠かせない。