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臨床例

目蓋がピクピク痙攣する 2020.01.24

臨床例 女性 41歳 目蓋がピクピク痙攣する

 

症状 1年ほど前から目蓋の痙攣が始まり、良くなったり悪くなったりを繰り返し、この1週間ぐらいは最高にピクピクが激しく、痛くもないのだが気持ちが悪い。人前で目蓋をぴくぴくさせるのが恥ずかしい。

 

診察

 

 目蓋に提鍼を当て虚実の検査をする。目蓋は虚の反応であった。目蓋の目尻あたりに虚の反応があり、Lのライン(目尻を中心にコメカミから顎まで縦の線)に虚の反応が検査された。

 

 手掌、手背、足底、足背、で比較脈診すると手掌が一番虚であった。顔面と手掌、足底は密接な関連性を持っています。手掌と顔面を比較脈診すると、手掌の方に虚の反応が強いのが分かりました。

 

 手掌の何処が一番虚の反応があるか検査すると、手掌3-5Lに虚の反応があり、治療点は手掌3-5Lという事になりました。この手掌3-5Lを顔面に当てはめると目尻の上で、コメカミの部分に当たります。

 

 このコメカミの部分の弱りが関係して目蓋のピクピクする痙攣が起きていたのです。その弱りを改善する為に、顔面と密接な関連のある手掌3-5Lに治療点を取り、虚の反応ですから補うのです。

 

治療

 

 手掌3-5Lに印を付け、虚の反応ですから、知熱灸で虚の反応が無くなるまで補った。手掌3-5Lの左右に7壮づつ知熱灸で補うと、虚の反応が無くなっているのが提鍼で確認された。

 

 治療終了後、目蓋の痙攣がどうなったか聞いてみると、今は全く痙攣する感じは無くなっているという事であった。1週間後に診察することを約束して、この日の治療は終わった。当然、顔面に有った虚の反応もなくなっていた。

photo: ダミー
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