臨床例 女性、71歳、胃とお腹の調子が悪い
症状
10日ほど前から胃とお腹の調子が悪く、食欲が無い。その他の症状としては便秘、背中のダルサ、鼻詰まり、目のしょぼつき、後頸部のほてり等があった。今回は、「胃とお腹の調子が悪い」を説明します。
本治法
肺肝相剋 正証 逆気あり 肺経1が一番の虚、肝経陰が2番目、脾経2が3番目、腎経2が4番目の虚であった。
標治法
胃に関しては、肝経陰を調べてみると足拇指1-5Lに虚の反応があり、そこからウエーブで腹に飛び腹1-5Lを治療点とした。
胃の疾患には表裏の観点から背中の治療穴をよく使うので、背中に提鍼を当て、虚の反応を探すと背1-4Lに虚の反応があった。そこで腹1-5Lと背中1-4Lで背中と腹で胃腸を挟むようにして補う事にした。
治療
本治法: 肺肝相克で経金穴を使い正証で取穴した。虚の反応であるから、知熱灸で補った。
標治法: 腹1-5Lも背1-4Lは両方とも虚の反応であるから、印を付けて知熱灸で虚の反応が無くなるまで補った。提鍼で虚の反応が無くなったのを確認して、胃とお腹の具合は、どうですか?と聞いてみた。
起き上がって前後左右に身体を捻ってみても胃の具合の悪さが出てこない。何だか良くなったみたいです、と言う返事であった。
この患者さんの「胃とお腹の調子が悪い」は、2回の治療で改善されている。
※臨時休診日はお知らせをご覧ください。
[施術時間]
丸亀本院: AM8:30~12:00/PM2:00~7:00
高松院: AM9:00~12:00/PM2:00~7:00