臨床例 男性 48歳 ストレス
症状
日常生活において、少しの事でもストレスに感じてしまう自分が情けなくて、このストレスを感じやすい体質を如何にかならないものかと、病院を回ってみたが何処でも相手にされない。心療内科を紹介してくれるだけだ。
心療内科も受診してみたが、自分にはピタリとこない問答ばかりだ。何が如何なってストレスを感じやすいのか? 適切な答えを出してくれる病院が無い。こんなにストレスを苦痛に感じるには、何処か悪い所があるはずだ。
診察
ストレスや不安感、落ち込み、憂鬱などの症状は腸内環境の悪化と、脳神経の弱りが考えられる。腸脳相関と言って、腸の中で悪玉菌が増えて、腸内環境が悪化すると、それに連動して頭の弱りが現れストレスを感じるようになる。
頭は手背と足背が密接な関係にあるので、まず手背と足背のどちらに虚が有るか検査した。手背に虚の反応があった。手背の中でも何処が一番虚となっているか検査したところ、手背4-1K、と手背1-3Lに虚の反応があった。
手背と頭を比較すると頭の方が虚であった。そこで治療点は頭の4-1Kと、頭1-3Lに知熱灸を据えることにした。ストレスは頭の弱りと共に、心臓系統の弱りも関係して来る。心蔵を強化することが重要になる。
心臓の定番穴として使っている、背3-1Kと胸の膻中K(胸3-1K)に鍉鍼を当てると、虚の反応がしっかりと出ていた。そこで頭の治療と共に心臓系統を強める治療をする事にした。
治療
頭4―1K、頭1-3L、背3-1K、膻中K(胸3-1K)の4か所に印を付け、虚の反応であるから知熱灸で補った。頭は髪の毛が有るので電子温熱灸を使って施灸した。それぞれ虚の反応が取れたので終了した。如何ですか? 頭の具合は? と聞いてみた。 頭がスッキリして、憂鬱な感じが無くなっています。何だか前向きの考えになっているようです、との返事であった。
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[施術時間]
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高松院: AM9:00~12:00/PM2:00~7:00