臨床例 女性 54歳 ストレスをすごく感じる。
症状
家庭内で気を使う事が多く、ストレスをすごく感じて生活している。何でもない事に対しても、ストレスとして自分の中では捉えてしまう傾向があるらしく、ストレスを感じやすい自分が情けなく思う。
診察
ストレスは心経の弱り、頭の弱り、腎経の弱りなどが関係してストレスとなって現れる。心経の弱りがあると不安感が付きまとう様になる。頭の弱りがあると眠れないし、誰かに攻撃されるかも知れない、という心配がある。
腎経の弱りがあると、恐怖観念が出やすくなる。何事に対しても怖いと思うようになりやすい。そこでこの3つについて定番穴の虚実を検査してみた。心経の定番穴は胸1-1Lと背3-1Kであるから、そこに提鍼を当てて反応を診ると虚の反応が明らかに出ていた。
次に頭の弱りであるが、頭に提鍼を当てて虚の反応を探すと頭4₋1Kと頭1-3Lに虚の反応が出ていた。そこでこの2ヶ所を頭の弱りの治療穴とした。
腎経の弱りに対しては、足薬指内端、膀胱経1、手示指を比較した。腎経の足薬指内端は腎経2である、膀胱経1は腎経の陽経である、手示指陽は大腸経で腎経の子午関係にある。
其の3か所を比較すると膀胱経1と手示指陽に虚の反応があった。その中の手示指陽からは頭に飛び、すでに頭4₋1Kとして使っている。そこで残った膀胱経1の虚となっている番地、足底1-1Lから腰に飛んで、腰1-1Lを治療点とした。
治療
心経の弱りには胸1-1L、背3-1K(子午の胆経)を取穴した。頭の弱りに対しては頭4-1K、頭1-3Lを取穴した。腎経の弱りに対しては腰1-1Lを治療点とした。その5カ所に印を付け全部虚の反応であるから知熱灸で対処した。
治療後、表情が穏やかになりストレス感覚は解消していた。
※臨時休診日はお知らせをご覧ください。
[施術時間]
丸亀本院: AM8:30~12:00/PM2:00~7:00
高松院: AM9:00~12:00/PM2:00~7:00