臨床例 女性 52歳
症状
夜寝ていると、鼻水が喉の方に流れて来る。鼻水が気になってなかなか眠れない。昼間も喉の方に鼻水が流れて来るのを感じる。気管の方に鼻水が入らないか心配になる。
診察
鼻水でも前に流れて来る鼻水と、後鼻漏と言って後ろに流れる鼻水とがある。私は後鼻漏の治療点として、頭のⅠ-1Lと亜門を定番穴として使っている。頭1-1Lは後頭隆起の少し上で、喉の奥の方を治療するのに使っている。
唖門穴は後頸部のボンの窪辺りで、ここは風邪引きの時、喉が焼け付くような痛みがある時に、知熱灸をしてやると急速に喉の痛みが緩解するツボとしても使われている。
喉の奥の方に作用するツボとして私は使っている。何らかの影響で喉の奥が弱っている場合、後鼻漏となって鼻水が流れて来ると推察している。そこで唖門穴に知熱灸をして補ってやると後鼻漏は解決するのだ。
治療
頭1-1Lも唖門穴も虚の反応であるから、印を付けて虚の反応が無くなるまで知熱灸で補った。治療後は鼻水の流れてくるような感じは完全に無くなっていた。
週に1回の治療で経過を観察する事にした。
※臨時休診日はお知らせをご覧ください。
[施術時間]
丸亀本院: AM8:30~12:00/PM2:00~7:00
高松院: AM9:00~12:00/PM2:00~7:00