普門堂では、古典の経穴では経絡がなく空白の所も、全身くまなく治療点があると考えています。
初めから全身が治療点と考えた訳ではありません。経脈が身体の中をどのように流れているのか?実感として分かる方法は無いものか? 試行錯誤している内に経脈の流れらしきものが見つかり、全身、総てを治療点として考えるようになり、どうしても全身を網羅した番地を造る必要所に行きついたのです。
手の指は5本あります。その5本の指の陰経側と陽経側に分かれて、縦の線となって流れているのではないかと想像しました。それを如何したら分かるのだろうか?
手背示指の先端に1粒のマグレバンを貼り、手背示指の手首寄りにも1粒のマグレバンを貼り、脈を診ると沈脈が強く打ってきました。 経の流れが有るのではないかと気が付いた一瞬でした。
それから手背示指先端に1粒のマグレバンを貼り、手背、前腕、上腕の経脈に沿って、流れにマジックで線を書いてゆきました。1定の幅で流れが分かり、その幅を超えると脈が打ってこないので、経脈にも幅があるのだと分かりました。
手背の指全部を検査してみると、手背、前腕、上腕、総てに経脈の流れが描かれました。陰経もまた同じように検査しました。このようにして全身の経脈の流れを自分の身体に書くことが出来たのです。
全身の経脈の流れが分かった所で、手背を診ていると何故、節があるのだろうか?また古典には絡脈と言うのがあるが、絡脈とは如何いう脈なのだろうか?
再び疑問が湧いてきたのです。
ひょっとしたら横の線もあるのではないだろうか? その横の線を絡脈と言うのではないだろうか? そう考えた私は、手背の親指の先端にマグレバン1粒を貼り、他の指にも1粒のマグレバンを貼って、横の流れを脈診しました。
すると、どうでしょう。横の線でも脈が反応して、強く打って来るではありませんか。第1関節、第2関節、第3関節、中手骨、手首までの5段階に、手首から先の横に走る絡脈がある事が分かりました。
手首から先の経脈全体に線を引き、手首から先の絡脈全体にも線を引きました。そして眺めてみると、縦横の線で手背全体には、25のマス目が現れました。
これは一体何を意味しているのだろう?
手背の中には1分の隙間もなく、手背全体が経脈、絡脈で完全に覆われました。考えてみると身体全体は人間の細胞です。その細胞の何処を取っても要らない所は無いはずです。そう考えると、全身に治療点があるはずです。
その後、絡脈は前腕の絡脈、上腕の絡脈と次々に開発され、全身に絡脈が現れたのです。ここまで来て不思議なことが起きました。手足は経脈が縦の線で、絡脈は横の線です。ところが、体幹になると経脈は横に走り、絡脈は縦に走ります。
この謎が、何年も分かりませんでした。しかし、弟子の一人がこの謎を解き明かしたのです。人間に座った姿勢で両手、両足を広げて座ると、手足の経脈が横に走ります。体幹の経脈も横に走っているのです。
縦に走っていると思っていた経脈は、実は横に走っていたのです。横に走っていると思われた絡脈は縦に走っていました。全身マップ図と共に、人間が座って手足を広げた図も参考にして下さい。
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